NEWS | 2020/02/29 | 

【No.32】ガーナより

「何もかわらないんだよ」から「気づけば変わる」の実践

学校の隅にある小さな物置はオフィスと呼ばれ、そこに去年の 5 月から本を保管する書架が三架 置かれています。これはフェリシモさんの助成金を受けてつくったもので全ての書架に本は収納さ れていませんが大切なものです。この書架に沢山の本を届けたのが去年 5 月の事。(ガーナ挨拶 No27)その後にガーナを離れる駐在員さんからフランス語の本をたくさんいただいたのと HIROYA 基金さんがよさこいにあわせてガーナを訪れた際に私一人では日本から運ぶことが出来なったた くさんの英語の本や日本語の絵本を村に運んだのが 11 月の終わりの事でした。5月にたくさんの 本を運んだ日はレンタカーで運びました。途中で検問に遭い段ボールとチャイナバックを呼ばれる ナイロン袋に入ったたくさんの本はポリスの目に留まり奪われてしまうのではないか、一冊たりと も絶対にポリスなんかには渡したくない!子どもたちの未来をたくさん運ぶのだから・・そんな想い でした、11 月の時はそろばん教室の時に背負っていくバックパックに本をぎゅうぎゅうに詰めて運 びました。肩や背中腰にまで重さがずっしりときて、その重さはこれから学んでいく知識の重さと考 えました。有難いことに増えていく本、しかし本が増えることによって本の取り扱いの雑さが目立ち ました。自習時間などに中学生クラスの生徒は校長先生から書架の鍵を借り、その中にある本を 自由に読んでいます。家への持ち帰りは禁止で校内だけでの読書となります。その時にノートに 名前を記載して本を読むというルールも作りました。読み終えたら整理整頓するという話しもしまし たが、この整理整頓はなかなか徹底されず、私が書架を開けた時に乱雑っぷりに(なんでわから ないんだ!!)という悔しさと(なんで私が整理整頓しなきゃなんだ!!私がやったらダメなんだよ) と自問自答しつつ涙を流し整理整頓していました。そうした中、先日幼稚園クラスに絵本の読み聞 かせをするのに書架を開けた時の事、とてもきれいに整理整頓されていて(さては校長先生が私 が来るので慌てて整理整頓させたな。)と悪く勘ぐってしまいました。それはどうも違ったようで私 が来るから整理整頓をさせたではなく、読み終えたら整理整頓を校長先生みずから指導していた のです。しかしそれは100パーセント完璧な整理整頓ではありません。本のタイトルが後ろに向い ていたりしますが、校長先生が問題意識をするようになったと感じた時でした。本棚の整理整頓は 日本の学校や児童館においても同じ悩みはある事かと思います。だったらガーナじゃ無理なんだ よ、何もわからないんだよの思いではなく、整理整頓されていると本が選びやすいという気づきの 実践ははじまったばかりです。この実践を継続させながら三架ある書架いっぱい本を増やしてい きたいと思います。 ガーナ挨拶 No32 2020/02/20

                           2020/02/20 ガーナ挨拶No32
                              スプートニクガーナ

国分敏子

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on Tumblr
gotoTop