NEWS | 2021/03/04 | 

【No.33】ガーナより


2021 年 1 月子どもたちの止まっていた時間が動き出した

全世界を脅かしている COVID-19 により、10か月余りの間ガーナの学校は休校措置 が取られていました。このガーナ挨拶も実に一年ぶりとなります。奇しくも最後に書いたの は、去年の2月20日、学校図書の使い方について書いていました。これを書いた時期は、 学校図書の書架の整理整頓がなされていないことを書いていたくらいなので、世界各地で ちらほらとコロナ感染者が確認される中、アフリカ大陸にはコロナは入って来ないあろう という思いとまたその反面に数年前、西アフリカで流行ったエボラ出血熱の事を思い出し ていました。そして、3月に入りアフリカ大陸で初のコロナ感染者がエジプトで確認されて ほどなくしてガーナでもヨーロッパ帰りの入国者によるコロナ感染であっという間に広が り、ロックダウンの措置が取られる前に学校の休校措置が取られたのでした。子どもたちと 約束していた「明日」が先の見えない長い長い休校措置となってしまったのです。のち3月 に JOCV のかたや JICA の帯同家族が一斉にガーナを離れ、4月にはチャーター機が出る 中、それでも自分の強い意志で残ったのは、「今帰ったら二度とここには戻れない」そう感 じていたからです。かつて私が初めて一時帰国をした時、そろばん教室に熱心に通っていた 生徒が永遠の別れ、二度と私がアフィフェに戻ってこないと思ったのか、ものすごく鋭く怖 い目で涙をこらえずっと私を睨んでいた出来事がありました。初の一時帰国は二か月半近 く日本に滞在し、その後またガーナに戻りそろばん教室を再開した時、その私を睨んでいた 子どもは中学を卒業するぎりぎりまで通い、暗算も出来るようになり、そろばんで少数の計 算まで出来るようになりました。そうした過去の「子どもに悲しい想いさせた。」懺悔の気 持ちと「二度と子どもを見捨てたりしない。」という思いがあり「今帰ったら二度とここに は戻れない。」という思いを胸がざわざわしながらも自分の想いを貫きさせてもらいました。 10 か月の月日が経ち、1月後半、学校に行くとそこには学校にはなくてはならない子ども たちの笑い声がありました。私を待っていてくれた子どもたちの笑顔がありました。コロナ があったからこそ、まだまだここでやりたいことがはっきりと見えてきました。動き出した 時計の針の音を聞きながら、止まってしまっていた分のたくさんの時間を子どもたちとと もに大切に歩んでいきます。

                           ガーナ挨拶 No.33 2021/02/20
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国分敏子

【No.32】ガーナより

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