NEWS | 2021/06/01 | 

【No.36】ガーナより

「子どもたちがすることやること」への実践

以前 32 号(2020 年 2 月 20 日)のガーナ挨拶で「何もかわらないんだよ」から「気づけば変わる」 の実践というタイトルで学校図書の整理整頓について書きましたが、今回はその学校図書の整理 整頓についてその後の話しを書きたいかと思います。今から約一年前に出した 32 号では、校長 先生が読み終えた本の整理整頓を生徒に指導していることを書いています。この校長先生は、2 年前に書架が完成し、アクラからたくさんの本を持って行った時に本を書架に入れるのを手伝って くれました。その時に本のタイトルが前に向くように書架に入れるのが日本スタイルと話した記憶 があるのですが、これはよくよく考えれば日本スタイルではなく図書館などにおける世界共通のス タイルなのです。なんでもかんでも「日本スタイル」と説明してしまう私の悪い癖。「ユニバーサルス タイル」と言うように心がけます。さて、この学校図書は、以前同様に中学生のクラスが自習になっ た時に校長先生から書架のカギを借りて利用しています。学校再開になってから、私の学校ルー ティンは、授業のない時間に書架に乱雑に放り込まれた本の整理整頓です。いつかはこのきれい に並べられた本の整理整頓に子どもが気づき率先してやってくれるだろう・・そんな思いで整理整 頓をしていたある日、校長先生に「トシコがどんなにきれいに整理整頓 してもガーナ人はきれい にしない。ガーナ人は整理整頓をしないんだよ。」と主語を生徒ではなくガーナ人として呆れて言っ てきたのでした。きっと私の発した「日本スタイル」を覚えていて主語をガーナ人として言ったのか も知れませんが、(何度指導しても生徒は整理整頓をしない)という指導疲れがなんとなく伝わっ てきたのでした。ところがつい先日の事です。いつものように乱雑に放り込まれた本を整理してい る時に校長先生がやって来て「また乱雑に置かれているんですね。整理整頓はトシコがすること ではない。生徒がすることです。」と半ば強引に私の作業を止めさせたのでした。乱雑に放り込ま れた本の中から利用者ノートを探し出し「最後に利用したのは中二の生徒たち、中二の生徒を呼 んできて整理整頓させるから、トシコはやらなくていい。」そう言いました。学校再開になってから、 アフリカ布小物販売で得たお金で購入した本や、ガーナ< /p>

                           ガーナ挨拶 No.36 2021/05/22
                              スプートニクガーナ

国分敏子

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on Tumblr
gotoTop