NEWS | 2025/03/05 | 

【ガーナより】No.80

感謝の 2 月/p>

~喜びも悲しみも分かち合えるガーナ~/p>
 

去年 12 月に母が亡くなり、12 月から 1 月末まで日本で過ごし、約 2 か月ぶりに学校に行った日の事です。学校に着くと、中学生クラスの生徒が細長い紙を持って悲しげな顔つきで近づいてきました。なぜ?いつものように「トシコ~」と言いながら笑顔で来ないのだろうと不思議に思いました。 「トシコ~、ソオリィ」生徒が発する言葉、そして細長い紙に書かれた言葉を見て涙がどっと出てきました。そこには、ローマ字で日本語のお悔やみの言葉が書かれていたのです。先生がネットで調べて生徒に話しをしたのでしょう。涙する私を遠目で見ていた幼稚園児や低学年は久しぶりに学校に姿を現した私に「トシコ‼トシコ‼」と手を叩きながら飛び跳ねていました。母が亡くなったことへの私の悲しいという気持ちに寄り添ってくれた中学生の生徒、私の姿を久しぶりに見て嬉しくて手を叩きながら飛び跳ねる小さな生徒、どちらもこの場所で私が生かされているのだと感じた日でもありました。翌週、いつもお世話になっているヨシケントラベルの栃木社長と日本のご家族が学校訪問をしてくれました。栃木社長とご家族は私に子どもたちにしてほしい事を聞いてくださり、子ども全員に行き渡る数のビスケットを要望しました。 「自分たちがただ見たい、行きたいという理由だけじゃ自己満足にしか過ぎない。」ご家族が話された言葉をとてもうれしく思いました。突然始めた「さんぽ列車」も一緒に参加してくださいました。長いさんぽ列車がいくつも出来て小さな生徒はたいへん喜んでいました。小さな生徒だけでなく、小さな子どもを持つ先生も一緒になって笑いながら楽しんでいました。
「トシコ、とっても楽しかったわ。ありがとう。」と参加した先生。 「トシコ、このビスケット美味しいよ。食べて。」と一枚ビスケットを私の手のひらに乗せた前の週に悲しげな顔でお悔やみの言葉を持っていた男子生徒。こうして生徒も先生方も楽しめたのも、私が訪問者にやって欲しいことは普段自分では出来ない事、叶えられない事を聞いてくださったからなのです。とても嬉しい日となりました。毎日が楽しい日々とは限りませんが、喜びも悲しみも分かち合えるもここガーナなのだと改めて思える 2 月であり、そして他者様への感謝を常に忘れずに持つことを教えてくれるのもここガーナなのだと思いました。

                           2025/2/28 ガーナ挨拶No.80
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国分敏子

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