NEWS | 2026/08/03 | 

【ガーナより】No.97

Summer hut への想い ~小さな円形の建物は、子どもも大人も使える場所~

~私たちスプートニクが関わるからには最高の教育環境を整えたい~

 

去年 2025 年9月、復活したチャリティコンサート“ピースクエスト”に於いて夢を動画で語りました。これより遡る事、7か月前の2月、いつもお世話になっているヨシケントラベルの栃木社長の日本の家族がガーナに来た時、ガーナ国内小旅行に連れて行ってもらいました。その時に宿泊したエコロッジには、近所の子どもたちが使える愛らしい図書館があり、またヨガが出来る東屋がありました。東屋はガーナでは Summer hut と呼ばれています。本が見やすく置かれた本棚を見て、このようにして盗難に遭ったりしないのか?と不安も持ちながらも、こうした本の棚も良いなと感じながら、エコロッジは私にたくさんの刺激を与えてくれました。なかでも、これを学校で造りたい。取り入れたいと思ったのがヨガをやる小屋の Summer hut でした。この当時、学校は校舎が新しく建てられたとは言え、建設中で教室も足りなく、また職員室もない状況だったので、私の中にムクムクとこの Summer hut 建設への想いが沸き起こりました。職員室、病気の子どもが休めるスペースの確保、子どもたちが雨の日に給食を食べられる場所、これらが融合したSummer hut を造りたい。造る!!と想いが大きくなり、建設資材の費用調査、またトロトロの車窓から見える建築中の建物やコンテナハウスを見ては、費用の予算を考えていました。8月の一時帰国中も、Summer hut の事を忘れたことはありませんでした。そして、迎えた9月のピースクエストの日、この日に合わせて私は1分30秒の動画を2本作りました。1本はガーナの活動紹介、もう1本は「学校内に Summer hut を造る」という夢の宣言動画です。このピースクエスト後、一時帰国後初めて学校に行った時に驚きました。敷地内隅に校舎らしき建物が今まさに造られようとしていたのでした。もちろんSummer hut 建設の夢はこの時点で学校には伝えていません。学校関係者に聞くと、給食室と小さな子どもが給食を食べる事の出来るダイニングルームを造っているとのことでした。 「Summer hut は子どもたちが給食を食べる事も出来ます。」1分 30 秒の動画で大きな夢を語った、その一部が欠けてしまった思いになりました。公言した建物が造れなくなる。本当に、この学校に Summer hut は必要なのか?と自問自答が始まりました。話しは少しだけズレますが、私の想いに関係するので、今まで公表したことのない事案を書きたいと思います。最近よく SNS で「〇〇の気持ちを考えて投稿を控えてください。」という内容の事が取り上げられていましたが、実は、私もこのようなメッセージを投稿したものへのコメントではなく、メッセージをもらったことがあります。一つはウクライナで戦争が始まった日、子どもたちと唄っている動画を挙げた日の事です。 「世界が戦争で大変な時によくも笑っている動画をあげられますね。ウクライナの子どもたちの気持ちを考えてください。」と胸がえぐられるような内容のメッセージが DM で来ました。もう一つは、ある国で国の派遣によって活動されて入れている方からの DM でした。「トシコさんの、たくさんの物に囲まれての活動がうらやましいです。物が無いところで活動している私たちの気持ちも考えて投稿してください。」というものでした。たくさんの物に囲まれての活動、物がないところで活動している人への配慮、これもまた胸がえぐられるような内容です。私の活動費は潤滑にあるものではありません。スプートニクの代表理事である秋澤氏が奔走して、そして私は一時帰国を利用して物販して得られる資金です。また長い事、スプートニクの活動を応援してくださる方、団体さまがいて、活動が出来ているのです。図書館建設は、一般社団法人ギブアウェイ様のサポートがあって建設が出来て、現在は、KAWASHO FOODS (GULF)FZE 様が協賛してくださることによって、図書館の本を増やす事が出来ているのです。今回、Summer hut の想いは積もるもの、この「たくさんの物に囲まれている活動」との言葉が気持ちのどこかにブレーキをかけていました。こうして、前に進めずにいた私の背中を押してくれたのは他でもない、やはり村の子どもたちなのです。そして強く自信を持たせてくれたのです。私たちスプートニクが関わるからには、最高の教育環境を整えたい、子どもたちにこの環境の中で、学ぶ楽しさを感じてほしいと思うようになったのです。奇しくも学校は今年創立 25 周年を迎え、私が学校で活動を始めて 15 年になるのです。この機会に Summer hut 建設の事を知らせようと思い、伝えたのが2か月前の5月の事です。学校関係者は皆喜んで、 「職員室が無いから職員室として利用したい」という解答で6月から建設が始まりました。当初、学校側の出した希望は「職員室」という事でしたが、建設開始して直ぐに「子どもも教師も誰もが使えるものにしたい。」と学校側から声がありました。ガーナで建物を建てる事は容易な事ではありません。図書館建設で学んだことを活かして、Summer hut の建設をスタートさせました。建設開始から約2か月、思いのほか進んでいます。進捗状況はインスタグラムの動画にてご覧いただけます。9月にまたピースクエストが行なわれます。この時のガーナからの挨拶動画では、ぜひ完成した Summer hut を会場内の方々にお披露目できたらと思います。学校内に造られている Summer hut は、Osu にあるオス城にあるSummer hut です。500 年前、奴隷として囚われた人々が南米大陸に連れていかれる事となった出発地点です。近年まで大統領の執務も行なわれていたオス城の Summer hutが学校内には似合うと感じ、写真提示と、地道に行なってきた建設資金調査の元、学校側に託しました。図書館建設で学んだ事例の一つです。一時帰国の日本滞在中も、学校スタッフから進捗状況を知らせる連絡が入るのを楽しみ待ちたいと思います。

                           2026/7/28 ガーナ挨拶No97
                              スプートニクガーナ

国分敏子

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