NEWS | 2018/04/10 | 

【2018.04】 ガーナより

作りだす楽しさを体感してほしい~

つい先日新年を迎えたばかりと思っていたら、もう四月です。2010年の秋からガーナ に移り住んでいる私は今年の四月で8回春を体感していないことになります。しかしなが らツィツターやインスタグラムで満開の桜や菜の花につくしの写真を見る度に遠い懐かし い春の記憶がよみがえってきました。私が勤めていた学童保育所の庭や駐車場は隣が竹林 だったこともありその恩恵を受けて春になるとたけのこが現れます。それを子どもたちと 収穫するのが春の恒例行事でした。学童保育所時代の思い出はこうした季節の取り組みは もちろんのこと、子どもたちとやったたくさんの工作も思い出となり、今に活かされていま す。ペットボトルやフィルムケース、トイレットペーパーの芯、紙コップ、プラ板その他い ろいろとたくさんの工作をおこないました。とても嬉しいことに現在活動しているアフィ フェ村での授業の様子を先ほどの媒体で紹介すると(子どもたちの笑顔がすごくいい)とお 声をいただきます。本当にこうしたお言葉をうれしく思うのです。ひとつだけ補足して説明 するのであるなら、(ガーナの子どもであっても日本の子どもであってもすごくいい笑顔) であるということです。どうしても(日本の子どもの目に輝きを感じない)であるとか(日 本の子どもよりいい笑顔)と言われることに違和感があります。私がガーナ移住を決心した のもこの(体感する)ことをガーナの子どもたちにももっともっと体験してほしいという想 いがあってのことでした。2010年1月に2週間のガーナ滞在の中で北部タマレの学校 で感じたことでした。学童保育所に通っている子どもたちが体験している楽しい工作手芸 をこのガーナの子どもたちにも体験してほしい。作り出す楽しさを体験してほしい。自分が 見ている学童保育所の子どもたちの笑顔を思い浮かべ感じたことでした。その想いは現在 でも持ち続けています。材料集めや準備するのは自分一人でやらないといけない大変さは ありますが、それでも(あっ、次の授業はあれを作ろう)とアイデアがワクワクしながら湧 いてくるのです。日本の四季に応じた工作も取り入れ、その時にちゃんと日本の文化である ことを伝えるのだけど次の機会には忘れてしまう子どもたちだけれど、それでも作り出す 時の笑顔はとってもよく最高なのです。作り出す楽しさをもっともっと体感してほしい。さ て来月は五月。五月といえば・・・・そう考えるだけでワクワクしてきます。これも私の創 りだす体感なのです。

                               2018年4月7日 ガーナ挨拶 No15 
                              スプートニクガーナ

国分敏子

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