NEWS | 2024/05/05 | 

【ガーナより】no.70

雨期到来そしてまたあの大停電時代再来なのか

 


 4月に入り、土砂降りの雨が降るようになってきました。この土砂降りは風向きによっては、設計状掃除することが出来ない窓の外をきれいにしてくれるので大助かりなのですが、降る前に取り込めなかった洗濯物がびしょ濡れになるので、窓を打ちつける雨の勢いある流れを見て、窓がきれいになったことに関心しながらも、一方で雨風にうち叩かれ揺れる洗濯物を見ながらとっても残念な気持ちになるのです。びしょ濡れの洗濯物は個人レベルの土砂降り被害ですが、この雨季の雨は時には甚大な被害を生むこともあります。土砂降りの度に側溝から雨水がポイ捨てされたゴミともにあふれ出し、それらは汚物もろともにまさに糞みそ一緒になり病気発症の原因となってしまうのです。また冠水した事によって溺れて亡くなるガーナ人もいると聞いたことがあります。私自身が新聞で目にしたニュースでは、冠水が原因で車が多く流され被害に遭ったものや、給油中の燃料が冠水に流れ込み引火してスタンドが爆発した事もありました。雨季は恵みの雨をもたらすけれども大きな被害を生むこともガーナ生活の中に於いて忘れることなくいるのです。逆に忘れることは無かったけれど、この一年あまり、ろうそくの買い置きを忘れるほど長時間停電は無く過ごしてきました。冷蔵庫の中の物を傷めさせる長時間停電が無いから、今思えば肉類を月に1回買っていたのです。油断している頃に起きるのが停電で、つい先日は24時間10分の停電でした。10年ほど前に24時間停電12時間通電が数か月近くに渡って行なわれました。電気が使える時間は12時間のみ。24時間は電気が来ない。。そうした日々が続いた大停電時代、電気の供給が限られたため潰れた工場もあったと当時聞きました。その大停電時代を思わせる24時間10分の停電の兆しは4月に入りずっとあったのです。夜になると電流が低くなり、フリッジガードをつけている冷蔵庫には電流がいかない。電圧安定器は常にガチャガチャとなっている。そんな中で何も電流対策をしていない壁についた電源に出しこんでいたタップがショートしダメになりました。また停電になるのかな?停電は嫌だな。。そう思っていたなかでの大停電だったのです。使いかけのロングライフミルクは分離しダメになりました。冷蔵庫で作っている麹漬けは感心するほど醗酵が進んでいました。たった1日の停電でもミルクはダメになり,醗酵は進むんだと勉強になりました。大停電日以降も、電気の不安定な日々は続き、今このガーナ挨拶を打っている4月30日午後1時過ぎも朝から停電です。外側がきれいになった窓の片側を開けているから風は入ってくるもののとても暑い室内です。パソコンの隣にはうちわを置いています。停電なのだから、カフェでおしゃれにパソコン仕事も良いですが、2階の貯蔵タンクに水を送るのはモーターで、停電だとモーターが働かないので水切れという事が多々起こるのです。そうなると必然的に1階の水くみ場から2階の自分の部屋へ水汲みを何度も往復する仕事が生まれるので、水汲みしないで済むように願いながら暑い部屋で事務仕事や学校の準備をするのです。
4月の終わり、停電中に打つガーナ挨拶となりました。 

 

                           2024/4/30 ガーナ挨拶No70
                              スプートニクガーナ

国分敏子

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