小さなバイクで大きな夢を走り続ける青年との出逢い
とうとう3月も終わりです。まさに「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」その言葉通りです。この3月にガーナを去る青年を見送りました。現在、スーパーカブで世界一周中のカメラマンのアルマさんです。ユーラシア大陸からアフリカ大陸に入る頃よりインスタグラムでアルマさんをフォローし始め、2月中旬に開催された日本人会新年会で、たまたま隣の席となった HONDA の駐在員の方に「スーパーカブで世界一周中の面白い青年がいる。日本が世界に誇れる HONDA 二輪で。」と話しをしたところ、たいへん興味を持ってくださり、直接アルマさんの連絡を取ってくださり、ガーナ入りした 2 月の後半に会食をすることが出来たのです。この会食まで、20代だった頃に HONDA の CRM50のオフロードバイクやアメリカンカスタムの CBX125 カスタムを所有していた記憶が蘇ってきたのです。楽しみにしていた会食は、それはそれはとても楽しいものでした。年齢も職業も生活環境も全く異なる3人の共通点は「HONDA のバイク」となるのでしょうか。この時に知った残念なニュースは、去年 10 月末に新排ガス規制の為に 50cc エンジンのバイクが生産終了となったという事です。この事についても、共通点 HONDA のバイクの私たちは、話しを掘り下げて出来たように思えます。さて、アルマさんが世界一周するのに排気量の大きいバイクでは無く 50cc のスーパーカブなのか?彼の答えは「スーパーカブが好きだから」「水曜どうでしょうが好きだから」と潔くてかっこいいなと思いました。話しをしているうち、20 代の頃、夏の北海道の民宿でスタッフをしていた事も蘇ってきました。バイクや自転車で標高のやや高いところにある民宿にやって来る旅人に「おかえりなさい」と出迎え「行ってらっしゃい」の言葉で見送る。この言葉は、ホスピタリティがあって、とても好きな日常の言葉で、この会食以外にアルマさんと会食した時に、旅をするのに好きな言葉として「ただいま」 「行ってきます」を挙げていたことに深く共感したものでした。アルマさんの年齢は、私が学童保育所に勤めて出した頃に、高
学年で在籍していた子どもと同じ世代になります。先日、東京マラソンで完走したとSNS にアップしていました。過日ガーナ挨拶 No89(子どもたちを見護れる大人であり、お母さんでありたい 2025 年 11 月 30 日)で記したおんぶの思い出がある子どもは 24歳の青年です。若い世代の方と出逢うと、どんな時も自分がかかわってきた子どもたちと重ねて見てしまいお母さんになってしまいます。2 アルマさんがアクラを出発する日、おむすび弁当を持たせてしまったほどです。ガーナがムスリムホリデーで 4 連休になる前日、相棒のスーパーカブとともに旅立っていきました。 「いってらっしゃい」の言葉に「行ってきます」の言葉、そしてスーパーカブのエンジン音が「行ってらっしゃい」の言葉に応えるように静かに響きました。アルマさんの世界一周、アフリカ大陸の南下の旅はまだまだ続きます。彼の安全な旅を願うばかりです。
2026/3/30 ガーナ挨拶No93
スプートニクガーナ
国分敏子
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