NEWS | 2020/02/29 | 

【No.31】ガーナより

人生最初のターニングポイントは高校受験だった

~ あの時、高校受験を勧めてくれた恩師がいたから今の私がいる~

2 月に入り日本は高校受験シーズンに入りました。ガーナの高校受験は 6 月におこなわれます。 今年の高校受験は 6 月 15 日から 5 日間予定されています。日本と違うのは一日で全科目の試 験は行われず、偏差値の高い学校の受験科目は英語数学理科の 3 科目(1 科目の場合も有り) で、高校のレベルによって受験する科目数が増えてくるのです。私の活動する村の学校の生徒は 受験が開催されるほぼ全日程の試験を受けます。村の子どもたちの高校進学率は、10 年前のデ ータではありますが 85 パーセントです。エビデンスはありませんが今もこの進学率は変わりないも のかと思います。なので、高校受験する生徒は中学 3 年生に進級するけれども、高校の進学を考 えていない生徒は中学 3 年生には進級しないのです。家庭内に不幸が生じたりすると村を離れ親 族のいる別の村や大きな町へを引っ越しをしてしまいます。そうした背景から村の高校進学率を 10 年前のデータを記載させていただきました。
私には高校受験の話しになると忘れられない恩師がいます。中学 3 年生の時の担任の先生で す。たしか当時体育大学を出たてでいつも水色のジャージを履いていてバスケ部の顧問をしてい た背がすらっと高い男の先生でした。早く社会に出ることに憧れていた私に最後の最後まで高校 に行くことを勧めてくれたのが先生でした。今、どうだかはわかりませんがその当時、公立がもしダ メだった時にという考えで滑り止めに私立の受験というのもありました。私立の受験が終わっても 頑なに社会に出ることを望んでいた私に「高校に行ってからでも遅くはない。」と諭してくれました。 高校に進学しようと考え直したのは願書提出まであと数日という時だったかと思います。もうだい ぶ前の話しです。記憶が断片的なものとなってしまいましたが、忘れずに覚えているのは先生が 受験当日に受験校まで引率してくれたことです。そして、先生が腕にはめていたシルバーの蛇腹 の腕時計を貸してくれたことです。私は先生にとって扱いにくい生徒でした。早く社会に出ることに 憧れそれでいて中途半端な不良でした。けっして勉強が出来ない生徒ではなかったけれど、むし ろ読書感想文の書き方が上手と現国の先生に褒められたり社会公民のノートのまとめ方が上手 だと先生に褒められたりと私を褒めてくれる先生方が大好きでした。ただ早く社会に出て一人前に なりたいと願う 14 歳でした。この時、最後の最後まで高校受験をすることを勧め諭してくれなかっ たら今わたしはここガーナにはいなかったです。今とは全く違う生き方をしていたと思います。先生 のおかげで受験した 1 校の公立高校に進学し、この進学した高校に在学中は知ることもなかった 心強い友が今私のかけがえのないものとなっているのです。高校受験、それは私のその先長い 人生の初めてのターニングポイントに思えてなりません。高校受験はそれだけ私にとって大きな出 来事でした。そしてもし願いが叶うなら、扱いにくい生徒だった私に親身になってくれた先生に会い たいです。2020 年最初のガーナ挨拶は、私の忘れられない恩師の事を書かせていただきました。 ガーナの子どもたちが私との出会いがこれから先の長い人生でかけがえのないものとなるよう努 めていきます。

                           2020/02/10 ガーナ挨拶No31
                              スプートニクガーナ

国分敏子

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