NEWS | 2023/12/30 | 

【ガーナより】No.66

私の好きな言葉「God Bless you」

~心からの感謝に使いたい言葉~

 


乾いた風の音がする年の瀬は、あちらこちらから 「アフィシャパ」の声が聞こえて来ます。ガーナはクリスマスを迎えた頃から新年の挨拶をします。 「アフィシャパ※新年おめでとう」に対して 「アフィンコメデトゥエ※おめでとう」と返すのですが、年の瀬から年明けでしか交わさないこの挨拶ですが、日本の 「良いお年を」とお互いに挨拶する 12 月、年が明けたら 「明けましておめでとうございます」の季節の挨拶と同じようにこの時期にしか聞かない挨拶がとても好きなのです。 日常の挨拶の中では 「アイコー※おつかれさま」に対し 「ヤァエー※頑張ったよ」が有り、地域の中で私自身の存在がしっかりと根付いている感じがしてこの 「アイコー」 と声かけられるととても嬉しく思うのです。 日本語の 「行ってらっしゃい」 に該当する現地語も有り 「コアウラ※Go andcome」と出かける際に言われると、気をつけて一日を送り無事に帰って来ようと改めて思うのです。アパートの子どもが学校に行く時にこの 「コアウラ」と言うと照れながら小さな手を振ってくれるのがまた愛おしいと思うのです。 アパートの住人家族で大好きだった家族がちょうど一年前に引っ越してしまったのですが、 仲の良かった奥さんがいつもこの 「コアウラ」や 「アイコー」と満面の笑みで声がけしてくれたのでした。彼女は私が作ったサラダやケーキなどのおすそ分けを満面の笑みで「Thank you」と言った後に「God bless you」と必ず言うのでした。 「God Bless you※神のご加護を」なんて素敵な言葉なのでしょうか。相手にされてとてもうれしく感じることを「Godbless you」で返す。家族が引っ越しして以来、もう彼女の「God bless you」は聞けなくなってしまいましたが、先月 11 月に、学校図書館の本購入に協賛してくださったKAWASHO FOODS (GULF)FZE 様から二人掛けの机を寄贈して戴いた時の事、先生から 「トシコ、God bless you」の言葉があったのです。石を積み重ねて、その上に板を置き机が無い状態で授業を受けている生徒、 何度も何度も修繕するけれどグラグラの机で授業を受ける生徒を何年も見続けてきた中で、やっと学ぶ環境がほんの少し改善されたことに感涙していた中での先生からの言葉でした。 そして今月 12 月に入り、アパートの子どもに毎年クリスマスケーキを贈っているのですが、 大家さんにケーキを渡した時にも「Thank you」の後にこの言葉がありました。私の生活には欠かせないタクシードライバーにクリスマスケーキとクリスマスボーナスを渡した時も「Thankyou」の後にハニカミながら「God bless you」の言葉がありました。 「Thank you」は直訳すれば 「ありがとう」だけれども、この日本語の 「ありがとう」 「有り難い」 「有ることが難い」に近い言葉が私には 「God bless you」に思えるのです。心からの感謝を「God bless you」と言えるよう迎える 2024 年もしていきたいです。

 

                           2023/12/28 ガーナ挨拶No66
                              スプートニクガーナ

国分敏子

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