ガーナで迎える 9 回目の新年、10 回目の誕生日に想うこと

~平成という年号最後の 1 月に想いをよせて~

2019 年新しい年がはじまりました。おかげさまでガーナに来て 9 回新しい年を迎える ことが出来ました。ありがとうございます。年末年始にかけて、一年の締めくくりとして一 年を振り返る漢字一文字、そして年始にはその年の目標として漢字一文字をフェイスブッ クやツイッターでたくさんのかたのを見てきました。今年の目標の漢字一文字はどれも素 晴らしいものばかり。さて、自分もと思うとなかなか漢字一文字では表せません。自分の人 生のテーマではないのですが好きな漢字があり、ガーナに来てことごとく何か起きる度に 絶対にこの環境を護る、そう【守】ではなく【護】を使い、子どもたちの学びの環境を護る と強く想うのです。上手くいくことよりも上手くいかない事の方が多く、そうした中、そろ ばん教室に来る子どもたちを見ると、この環境だけは絶対に護り抜くと想うのです。【護】 が 2019 年も実践する目標です。
新しい年を迎えると間もなくして自分の誕生日がやってきます。14 日が誕生日なので、 今年は成人の日が誕生日でした。調べたところ、2000 年に制定されたハッピーマンデー 法に基づいて 1 月の第二月曜日に改正されたとのことですが、自分の誕生日が成人の日と 重なったのは過去に記憶がないので今年が初めてではないでしょうか。平成最後の成人の 日と誕生日が重なり、とても感慨深いものがありました。私は平成元年が成人式でした。高 校を卒業して就職した大手観光バス会社での合同成人式は、成人の日はサービス業は繁忙 日ともなるので、それより前の平日に行われました。みぞれ混じりの雨が降る寒い寒い日で した。昭和天皇のご崩御が伝わった日も関東地方は朝から寒い寒い雨が降っていて、当時寮 生活をしていたけれども、この日はたまたま前日より実家に帰省していて母がテレビのニ ュースを見ながら「昭和が終わってしまった・・・」と言ったのを 30 年以上たった今でも はっきりと覚えています。昭和が終わったのが成人式の数日前、そして平成という年号に変 わった第一号の成人式。誕生日の数日前の成人式だったので 19 歳での成人式でした。バブ ルをちょいかじりしたメイクを同期にしてもらい、姉も成人式で着た赤い着物。その頃の私 は 10 年後、20 年後、30 年後のことなんて少しも考えていませんでした。ましてや 30 年後、まさかアフリカにいるなんて考えてもいませんでした。成人式をあげてから 30 年。 この 30 年、喜びも悲しみもたくさん経験してきました。そうした経験が今の私を創ってい るのだと思います。生きたくても生きられなった人の分まで一生懸命生き、自分よりも弱い 人たちを護れる人でありたい。生涯現役で他者のために生きられる人でありたい。そう平成 最後の誕生日の成人の日に改めて心に決めました。

                           2018年1月18日 ガーナ挨拶No22
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国分敏子