NEWS | 2019/04/18 | 

【2019.04】ガーナより

新しい元号(令和)に想いをよせて~今、ガーナで想うこと


~休止している和ディンクラプロジェクト復活の年に~

4 月 1 日、新しい元号が発表となりました。とてもきれいな言葉だなと思いました。ガーナで生活 し始めてから西暦表記を用いるようになり、平成表記の使用はほとんどないに等しい生活となって しまいました。平成の約三分の一をここガーナで生活して間もなく迎える令和元年。令和と発表に なった時に休止している一つのプロジェクトが胸に刺さりました。とてもきれいな響きの言葉の元 号を目にして胸が痛むのは、プロジェクトが進行できていない恥ずかしさなのか後ろめたさなのか わかりません。そのプロジェクトとは【和ディンクラプロジェクト】です。ガーナには伝統模様のアデ ィンクラがあります。そのガーナ伝統模様アディンクラ模様を輪の中に入れ切り紙でスタンプ代わ りになる物を作り手ぬぐい作りをしたのが 2016 年のことです。その前の年に【世界でたった一枚の 手ぬぐい作り】から生まれた【和ディンクラプロジェクト】です。漢字表記は(輪)でなく(和)。これは 想いがあり(和)にしました。日本の和文化の和、平和の和。プロジェクトとなる授業をした当時の中 学三年生の生徒には(和)の説明をそのようにしました。和ディンクラを用いた手ぬぐい作りと、和 柄の色紙を使ってのしおり作りに当時、初めての経験に子どもたちはとても楽しく取り組みました。 しかし、手ぬぐい作りのスタンプが切り紙をしてから始めるとなると授業の取り組みでおこなうのは とても難しく、また毎回絵の具を使う時に発生する水の問題で、この時やったのが手ぬぐい作りも しおり作りも最初で最後となってしまいました。しかし、令和の元号が発表された後、令和の引用と なった万葉集の言葉、英語表記の Beautiful harmony を聞き、再びこのガーナの地で【和ディンク ラ】に想いを込めて復活したいと奮い立ちました。和ディンクラに用いるアディンクらのマークはシメ トリーなマークを用いています。世の中、肌の色も国籍も関係なくつりあっていてほしいという想い があるからです。令和元年、和ディンクラプロジェクト復活の年にします。

                           2019年4月15日 ガーナ挨拶No25
                              スプートニクガーナ

国分敏子

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on Tumblr
gotoTop