NEWS | 2018/06/18 |
【2018.06】 ガーナより
“Starting Over ~子どもたちの成長があるから~
絶えず自問自答する中に【自分には何が出来るのか?】というのがあります。この【自分 には何が出来るのか?】の自問がここ最近さらに強くなってきてしまいました。活躍してい る人を見ると、ついつい(うらやましい)と思う気持ちもズブッと大きくなってしまいまし た。“他者(ひと)と比べたらダメ。じぶんはじぶん”そう言い聞かせるのですが、どうし てもうらやましく思えてしまい、私なんか…思ってしまうじぶんがいるのです。そうした時 に、心を救ってくれるのが、やはりそろばん教室に来る子どもたち。この子たちが自らの意 志でそろばん教室に来る姿にとても元気づけられるのです。しっ かりしなきゃ と 思 う の で す。子どもたちの成長が活動を通して見られるのも元気づけられる一つです。そろばん教室 に通う子どもだけではありません。アフィフェ村の学校で活動を 始めた頃に生 徒 だ っ た 子 どもが先生となって学校に戻ってきたり、普段は寄宿舎生活だけ れども学校が バ ケ ー シ ョ ンに入り村に戻ってきた生徒に会ったりすると、とてもうれしく思うのです。また、私には アフィフェ村に大切な友だちがいます。オトナムというダウン症の女の子です。アフィフェ 村に初めて来た頃に仲良くなった女の子です。アフィフェで活動をし始めた当初、肌の色の 違うよそ者は私一人。いまでもエウェ語の外国人、白い肌の人を意味する「ヤブゥ」「ヨブ ゥ」は言われるけれども、アフィフェ村で活動し始めた当初は、うんざりするほど毎日言わ れました。けれども、オトナムはお姉さんと妹がデバインに通っていたこともあって私を決 して「ヤブゥ」「ヨブゥ」と呼ぶことなく最初から「トシコ」と呼んでくれたのです。出会 った当時がおそらく8~10歳だったので今は16歳くらいにな っているかと 思 い ま す 。 出会った頃、小さい妹にお世話をされていたオトナムは、一人ではアフラオロードを横断で きないからという理由で、アフラオロードを渡らないと通えない デバインアカ デ ミ ー ス ク ールには通わず、道を渡らなくとも通える学校に行ったのでした。そのオトナムが日曜日の 教会の帰りにそろばん教室にいる私を見つけて声をかけてくれる のです。オト ナ ム 一 人 の 時もあれば、大人と一緒の時、自分よりも小さな子どもを連れている時、どんな時でも声を かけてきてくれるのです。オトナムに会えた時は、必ずハグをします。オトナムのハグは本 当にやさしくて、まだまだ私頑張ると思えるのです。子どもたちの成長を見ながら、自問自 答の繰り返しの中ぶれない心折れない心を盾に進んでいくのでしょうね。
2018年6月13日 ガーナ挨拶 No17 スプートニクガーナ
国分敏子