NEWS | 2016/09/01 | 

【2016.08】 ガーナより

「 興味を持ったことや関心をもったことを持ち続ける 」
~小学校の卒業アルバムに書いたこと~

今夏の一時帰国も、小中学校に於いて国際交流・理解の授業をさせていただくことが出来、つながったご縁に感謝するとともに、来夏の一時帰国に向けて、日本での活動が広げられるよう、またここガーナでの活動に邁進していきます。
2010年の赴任以来、2012年に初の一時帰国。以来、今夏で5回目となります。初帰国だった2012年に1校から始まった学校での授業も、おかげさまで、今では小中学校あわせて5校、授業が出来るようになりました。これも自分一人の力ではどうすることも出来ない、まさに周りの方々のお力添えが有ってのことです。
今夏、帰国して、実家のクローゼットで、自分の小学校の時の卒業アルバムを見つけました。何を書いたかはしっかりと覚えているもの、忘れてしまっていたもの等ありましたが、そのアルバムは、確かに当時12歳の自分が書いた将来の夢や百万円が有ったら何をしたかがありました。「百万円あったら」には(トンガ王国に行く)と書いて有り、「将来の夢」には(マスコットを作るお店の人)とありました。その時から、月日は経過して、今、私はガーナに住んでそろばん教室をやって、子どもたちに工作や手芸を教えています。全く関係のない事をしていると思いますか?実は、そうでもありません。(マスコットを作るお店の人になりたい)と言うのは、当時、フェルトを使ってマスコットを作るのが女の子の間で大ブームでした。作ったマスコットを好きな男の子にプレゼントした思い出もあります。この当時のマスコットを作るのが好きだったことが今も生かされ、学校の手芸の時間の指導や、そろばん教室のご褒美に私の作ったフェルトのマスコットを子どもにプレゼントしています。しかし、この卒業アルバムに、将来なりたいもので書いていたということを、すっかり忘れていました。「百万円あったら」の(トンガ王国に行く)という、当時の小学生で、また何故トンガ王国に?と思われてしまう話。この話は、「小学校の卒業アルバムに、もし百万円あったら、トンガ王国に行くと書いたんですよ」とよくしています。トンガ王国、百万円貯まらなかったけれども、宝くじにも当たらなかったけれども、行きました。初海外がトンガ王国です。トンガ王国に行ってから、南太平洋の島に興味を持ち、興味を持ったことでサモアを知りました。サモアは、2011年に日付変更線が変更されるまでは、(世界で最後に夕陽が沈む)と言われた国でもありました。(世界で最後に夕陽が沈む国)を見てみたい。そうサモアに恋い焦がれ、サモアに行き、以来サモアの虜になり、(いつか将来、サモアに住みたい。サモアに住んで、サモアの地で子どもたちの為に何かをしたい)そう想うようになりました。ところが、いまはどうでしょうか。サモアでは無く、ガーナの地で、そろばん教室、授業では、工作手芸を教えています。
今回の国際交流・理解の授業の終わりに子どもたちに「将来の夢を持っている人、まだなりたいものが決まらない人もいるかもしれない。十年後、二十年後、
子どもの頃に思っていたなりたい仕事になっていないかもしれない。だけども、興味を持ったり、関心を持ったりしたことは持ち続けてほしい」と伝えました。私のおこなった授業の中で、何か一つでも、子どもたちの心に残り、それに関心を持って自主学習などにつながるのも、とても嬉しいことです。
さて、まもなく新学期をガーナも迎えます。インターナショナルスクールは2学期制が大半ですが、ガーナのローカルスクールは3学期制です。9月が新学年度の始まりとなります。一時帰国でしっかりと充電も出来、新たな学期も頑張ります。

2016年8月25日
スプートニクガーナ
国分敏子

20160715

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